歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

『病院スクランブル』 第10回 指摘

第10回 指摘

 

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2019年2月27日 バスの中

 

私は今、

免疫内科のある病院に向かっている。

 

最寄りの駅から

病院への直通バスが出ているので

とても助かる。

 

バスに揺られながら

リウマチの専門家であるU先生に

どう説明すべきか悩んでいた。



先日

精神科医T先生に

食事の指導を受けた。

 

渡された薬の説明書

検査結果の用紙

『うつ消しごはん』販売ページのコピー

 

すべて、かばんの中に入っている。

資料の用意し忘れはない。

 

問題は、どう伝えるかだ。

 

免疫内科医であるU先生に

言わなければいけない。

 

「血液検査のチェックが

 内科医と精神科医では

 違っていました」

「血液検査で正常と言われる数値で

 鉄分・タンパク質などが足りない

 と指摘されました」

「鉄分・タンパク質の不足が

 免疫異常にもつながっている

 と説明を受けました」

 

患者が医師に

説明しなければいけない。

 

38年間、仮病を疑われていた

私の病気を見つけてくれた

U先生に伝えなければいけない。

 

『内科医の血液検査のチェックは

 間違っているのではないか?』

 

これを、伝えなければいけないのだ。



すし職人に

「あなたの魚の新鮮さを見る目は

 間違っていますよ」

と言えというのだ。

 

プロはプライドが高い。

 

どれだけ優しそうな人でも

プライドは高い。

 

医師はその中でも

プロ意識が高い。

 

できれば言いたくない。

だが、逃げられない。

 

もう、病院の入り口が見えているのに

どう伝えればいいか思いつかない。

 

バスが停留所に止まる音が

乗り遅れた電車の

ドアが閉まる音に聞こえた。



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