歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

『病院スクランブル』 第24回 診療所

 

第24回 診療所

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2019年3月1日 病院に向かう道

 

友人Pちゃんに教えられた診療所へ

タクシーで向かった。

 

診療所は自宅から徒歩15分の距離だが

歩いていこうとは思えなかった。

 

3分は杖があれば歩ける

 

ただし、休憩が必要だった。

しかも歩く時間よりも長い10分だ。

 

筋肉の疲れよりも

しんどさよりも

心拍数が問題だった。

 

3分も歩くと脈拍100になり

そのまま動き続けると、胸が苦しくなる。

座っても、なかなか落ちない。

 

ひどい時には

脈拍60台に戻るまでに

1時間以上かかった。

 

さらに問題があった。

 

私は方向音痴なのだ。

 

はじめていく場所に

1発でたどりつける自信がない。

 

3分のタイムリミットで

迷いながら病院を目指す

 

ゲームなら喜んで挑戦するが

リアルでは、ごめんなさい案件だ。

 

私はタクシーを呼んだ。



タクシーを降り

診療所を見た瞬間、不安になった。

 

地味だ

 

昭和の時代を感じさせる

小さな入り口

 

自動ドアだが

小さめの車いすが

入るかどうかの狭さ

 

看板は清潔だが

年季が入っている

 

小学生のころに

お世話になった診療所みたいだ

 

免疫という

最新の医療分野の相談に

きちんと応えてくれるのだろうか?

 

Pちゃん、ここで本当にあっているの?

 

何度も確かめたが

教えてもらった住所は間違っていない。

名前も間違いなく同じだ。

 

悩んだ、めっちゃ悩んだ

 

悩んだ末に

私は診察を受けることにした。

 

体力とお金を使ったのに

帰るのはもったいない

 

あまりにも不純すぎる理由だ。

 

『Pちゃん紹介だから』

ならカッコがついたのに

 

我ながら、苦笑いである。

 

私は自動ドアの扉に触れ

診療所の中に入った



この判断が間違いではなかったと

その後、思い知らされた。

 

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