専門家に隠し事をすべきか?
2019年4月4日 歯医者
今日は、虫歯の治療の日だった。だが、出来なかった。どうしても熱が下がらない。歯医者に着いた時には、顔が真っ赤なのに唇は青いという一人信号機だった。こんな状態で、麻酔なんてできるはずがない。虫歯が悪化しない処置だけしてもらい帰った。
生きていると色々ある。言えないことがゼロの人なんていない。それでも、専門家に隠し事はおすすめしない。少なくとも、相談事に関係するとは正直に話したほうが賢い。
私はお世話になっている医師全員に、通っている病院は伝えてある。歯科の先生も例外ではない。内科と免疫内科と精神科に通っている事は報告済みである。「歯の治療に心の病は関係ない」と言わない人が多いだろうが、そんなことはない。麻酔や歯の痛みは、心の不安定さの影響を大きく受ける。麻酔中に不安でパニックになり、心拍数がおかしくなっても不思議ではない。心の病を伝えたことで扱いがおかしくなるなら、そんな病院には行かなくてもいい。通院中の歯科の先生は、麻酔の度に腕をポンポンしてくれる。子供に戻ったみたいで照れくさいが、その思いやってくださる気持ちに心がぽかぽかする。
素人の「大丈夫だろう」という判断は、後にとんでもないトラブルを呼ぶ。解決や問題を避けるために相談しても、隠し事をしていては意味がない。専門家も重大な情報を隠されては、適切なアドバイスはできない。そして、素人にどの情報が大事かを判断する目はない。
また隠し事をする人を、専門家は信用しない。専門家だってトラブルは避けたい。自分を信用せず、必要な情報を渡さない依頼主を大切には思えない。仕事を受けてくれたとしても、最高のパフォーマンスにはならない。
もちろん情報を他で話すような、口の軽い専門家もいる。だから人間を知るためにも、最初に簡単な依頼を頼む。人間性と仕事ぶりを確認後、本命の依頼をする。急病などの緊急時には使えない。だが、弁護士や税理士、広告代理店などの時間に余裕がある場合は有効である。異業種交流会などで、人材探しもいい。
専門家といっても、人である。人として信用できない人は、どれだけ優秀でも常に綱渡りをしている。耐えきれないトラブルの風が吹けば、崖底に真っ逆さまである。巻き込まれたくないなら、隠し事も安心して相談できる専門家を、トラブルが起きる前に見つけておくことだ。
避難道具は、災害前に準備してこそ役に立つ。
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