歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】父がこりない

父がこりない

 

2020年7月29日 自宅

 

「転んで、怪我した」

「通ってた店で感染者が出た」

 

もう、慣れたよ。

 

 

父から電話連絡があった。新型コロナウイルス感染の検査結果は陰性だったらしい。すごくホッとした。知った日のようにお説教は控えた。まったく。

 

うちの父はこりない。

 

車を運転した時は年一回は交通違反で罰金、それを「毎年の税金のようなもの」と言っていた。今回はもっとひどい。感染症が流行中になのに飲み屋に通い、足がふらふらになるまで酔って夜道で転んで全治1か月のケガだ。そして、そのお店で感染者が出た。

 

あんた、身体障がい1級の心臓病患者の自覚が無いんかい。

 

しかも、最初は軽いけがだと誤魔化そうとした。ただ、転んだだけで歯科と形成外科にお世話になるはずないじゃろ。手続きでわからないことがあり、私に電話した段階で隠し事は終わりだ。父は説明が下手だ。病院の方に代わってもらい、手続きの説明を受けるついでに状況を聞き出した。にこやかな声を出したが、私の心の中では鬼が現れた。すべての診療が終わり、職場近くの部屋に戻った後に1時間ほど淡々と追い込んだ。こういうとき、家族割引で通話時間を気にしなくていいのは心強い。しっかりと反省するまで手を緩めなかった。恨むなら、面倒な手続きはいつも私に丸投げな己の適当さを恨むがいい。父が自分で手続きの説明ができれば、うかつすぎる行動がすぐにバレる可能性が低かった。役所から診療支払い記録の書類が届くので隠しきるのは無理だが。こういうところも考えが足りない。腹立たしい。

 

田舎で独り暮らしだ。寂しいのは察するよ。自分のご飯ばっかりじゃ飽きるから、飲み屋さんのご飯を食べたくなるんだろうね。だが、自分の身体と世間の状況を考えようぜ。感染症の恐怖を薄れさせたい政府や企業がスポンサーのメディアが、都合の悪い情報を流すはずないじゃろ。流されてる情報の危険度を倍にして状況判断が基本や。感染症対策で忙しい病院や職場の皆様にご迷惑をかけおって。

 

ちったぁ、後先考えて行動しろや。

 

「あのね、なんでTVニュースを鵜吞みにしちゃったの?」、電話での言葉づかいは穏やかだが内心は罵倒の嵐である。抑えきれない怒りが漏れているのか、父が大人しい。どうせ、この場だけだ。今は痛みもあり身に沁みているが、傷が治ればまたふらふらする。これまでの数々のやらかしが教えてくれる。手を抜くわけにはいかない。せめて感染症の危険性と対応、自分の行動がどれほど馬鹿なのかを心に刻むまでは。

 

父への信頼なんぞ中学生の時にマイナスになった。プラスなところも多々あるが、行動に関してはマイナス固定だ。馬鹿な行動に心配と怒りは湧き上がっても、悲しいとも情けないとも感じない。ほとんどは呆れだ。

 

逆に言えば、あきらめているので冷静に対応できる。何をやらかしても「またか」でエンドだ。粛々と必要な対応するだけである。トラブルの芽は早くつぶすほど被害は少ない。親子関係は一生切れないのだ。いちいち動揺してたらキリがない。

 

「申し訳ありません」

「よろしくお願いします」

 

相手に代わり頭を下げた回数は、父より私が圧倒的に多い。母を加えたら桁違いな差である。親への信用が世間への信用という説がある。私の世の中をみる目が冷めているのも当然だ。ダメ大人の実例は家族枠だけでも豊富すぎる。血縁と学校を足せば世の中に絶望できるレベルだったよ。おかげで、年齢や肩書きで判断しない思考は身についたが。何事もプラスに転じることはできる。

 

人間の中身なんぞ、そう簡単には変わらない。

変わらない人間のことで悩むのは、時間の無駄だ。

そんな時間があったら、トラブル対応に動く。

 

これが、中学生の私がたどり着いた結論だ。

この結論の正しさを、父がまた増やしてくれた。

 

ありがとうよ。

 

はーーーーーーーーーーー。

 

 

人は自分自身の力でしか変われない。

だから、他者を変えようとしても徒労に終わる。

 

太陽に「地球を中心に動け」と願うようなもの、

無茶無理無謀だ。

 

完訳 7つの習慣 30周年記念版

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