焦り解消法は、時間で違う
2019年4月5日 自宅
焦りが体調不良の原因とわかった。だが、原因がわかっても体はすぐには治らない。しばらくは安静だ。帰ってきている父には悪いが、おでかけには付き合えない。「ゆっくりしてきなよ」と見送った。
焦っていると気づくと、もっと焦る。手が汗でべたべたしてくる。考えがまとまらない。「焦っちゃいけない」と思えば思うほど、追いつめられる。こんな時はどうするか。アプローチは『焦りをいつまでに解消するか?』で異なる。
あと5分でスピーチしなければいけない。時間が迫っているときは、意識をそらすのがポイントだ。人間の頭は、同時にひとつのことしか考えられない。焦りながら、落ち着くなんて不可能だ。
私が「失敗したら、どうしよう」と焦る時は「今日の夕飯は何だろう?」とまったく関係ないことを考える。「成功したら、次のチャンスにつながる」とかイメージしようとすると、また「失敗したら」に引っ張られる。焦りの原因と逆方向は、一周まわって元の位置に帰ってしまう。落ち着くまでは、どうでもいいことを考える。成功をイメージするのは、心が安定してからだ。
今回のように焦りが長期間のときは、『なぜ自分は焦っているか?』を分析する。そして、受け入れる。例え1か月以上かかったとしても、答えが納得できるまで考える。原因をつかむのが中途半端だと、また焦りに飲み込まれる。そんな負のループは、何度も繰り返したくない。
焦ってしまうのは、しょうがない。「焦っちゃだめだ」は焦りをどこまでも増やす。それぐらいなら、「焦って当たり前」と思った方が心にも体にも優しい。大事なのはパニックになる前に、落ち着きを取り戻すことだ。
焦りで心が乾いたら、冷静の水を飲めばいいだけである。
<<2019年4月6日に続く>>
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