楽は首を絞める
2019年4月7日 自宅
昨日の外出が響いたようだ。朝から高熱、頭痛、関節痛のトリプルパンチである。昼までに症状が軽くならなかったら鎮痛剤を飲む。朝イチで決めてしまうと、食事より薬の飲む回数が増えてしまう。同じ激辛料理でも甘いものを食べたあとの方がより辛さを感じるように、軽い痛みにのあとの激痛は鮮やか過ぎる。
ストレスがまったくない生活、痛みも苦しみもない生活、良さそうにみえるが恐ろしい罠である。しんどさ耐性のない人は、まず一人では生きていけない。まったくトラブルのない人生は、宝くじ1等に連続10回当選するよりも稀である。しんどさに耐えられない人は、トラブルを乗り越えることができない。行き着く先は自分の殻に閉じこもるか、人生を終わらせるかだ。
『優しい虐待』という言葉がある。一人で外出させない。柔らかくて味が薄くて生ぬるい、重病人が出されるようなものだけ食べさせる。刃物はハサミすら持たせない。そんな環境に置かれた子どもたちがいる。そのまま成長した子どもたちが、社会で生活できるだろうか。
人間にはエネルギーを節約したがる本能がある。楽を選びたくなるのは当然だ。しかし、しんどさを耐える体験がないと困るのは自分である。楽だけの生活は地獄の釜のふたである。一度でも滑り落ちれば、這い上がれない。命が危なくなるほどの経験は必要ないが、、多少のストレスは生き抜く力のもとである。
楽だけの道の先には、闇が待っている。
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