食べきれなくて凹む
2019年6月8日 自宅
また、やってしまった。食品が傷む前に食べきれなかった。自分が食べる分は消費期限も賞味期限も気にしない。それでも、これは無理だ。匂いと色が「食べたら病院行きだよ」と教えてくれている。「ごめんなさい」と謝りながら、小さな袋に入れてゴミ箱に捨てた。
食品ロスが問題になっている。企業がよく話題に上がるが、家庭での食品ロスも馬鹿にできない。だいたい、食べきれないものを買うのはお金を捨てているのに等しい。できるだけ少なくしたいモノだ。
私は食べる量がバラバラである。意識が数日飛んだり、咳で飲み込めなかったりするので、1日3回食事が取れる保障がない。おまけに体調の良し悪しで1回に食べられる量も安定しない。だからと言って、こまめに買い物に行く体力もない。「スーパーに行き過ぎて倒れた」なんて冗談のような状況になる。徒歩5分のコンビニすら、毎日通えないほど貧弱である。しかも、重いものを持つこともできない。もし無理して持ったら、その日の内に激痛で鎮痛剤に走るハメになる。
食べる量がまったく読めない。
買い物へ気軽に行けない。
まとめ買いできる身体じゃない。
結果、ネット通販での保存食に頼ることになる。地元にお金を落としたい、運送による温室効果ガスの影響が、階段なしの4階なので配達員さんに申し訳ない。いろいろ思うところがあるが、現状は致し方ない。頼む回数を極力少なく、不在にならないよう時間指定をするぐらいだ。ネット通販が生活の多くを支えてくれている。今の時代に生まれたことに感謝である。
そんな生活だが生で買うものもある。果物と野菜、たまに魚だ。これらの食品は生でないと摂れない栄養素がある。けれども、たまに手が震える私では手間がかかるものは選びにくい。家族に頼めば調理してくれるが、毎度は申し訳ない。おかげでバナナとみかんとぶどう、そして刺し身の率が高くなる。トマトの丸かじりやアボガドを半分に切って、キューイフルーツのようにスプーンですくって食べることも多い。
お菓子はあまり食べない。文章を書くので糖分は必要なのだが、ここでアトピーが立ちはだかる。添加物が多いものだと湿疹が出る。相性が悪いと、胃が痛くなった上にお腹を壊す。そして、添加物が少ないお菓子は日持ちがしない。クッキーですら賞味期限は長くて1ヶ月だ。生菓子なら当日、大福ですら3日である。これなら果物の方がまだ長持ちだ。家族が買ったものや、戴き物をつまむ程度だ。
代わりに飲み物は充実している。家族がコーヒーマニアなおかげで、コーヒーだけでも6種類は超える。緑茶、紅茶、ハーブティー、抹茶にルイボスティーもある。そしてチャレンジ精神も旺盛なので藍茶のような変わり種も登場する。なにより、賞味期限が長いのがありがたい。好きに食べられないうっぷんを飲み物で晴らしている。
食は生活の基礎だ。それゆえに、すべての人に当てはまるモデルケースなんてない。体調、予算、好みなどを計算しながら、自分に合った理想の食生活を築くしかない。誰かが見て「おかしい」と言われようとも、自分が満足なら無問題だ。ただし、栄養バランスだけは忘れないでほしい。
草食動物が言った。
「肉を食べるなんて異常だ」
肉食動物が言った。
「草を食べるなんて異常だ」
どちらも正しく、
どちらも間違っている。
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