味わうまで判断しない
2020年6月3日 自宅
まただ。
ネット上では、今日も品評会が盛んだ。あれがいいだの、これがいいだの。物もサービスも比べられている。人も例外じゃない。
私は他者の評価を当てにしない。感じ方は人それぞれ違う。味の好みのように、誰かにとっての最高は誰かにとっての最低だ。評価はあくまで参考、自分の五感で味わうまでは判断しない。
現代は個人が気軽に評価を広められる。この評価が本人の感じたことならまだい。残念なことに、そういう評価ばかりじゃない。
例えばケーキの場合、一口も食べてないのにパティシエが気に入らないので酷評する。仕事で付き合いがあるからと美味しくないのに絶賛する。売れれば広告費が入るので、中身に関係なく誉め言葉を並べる。
ひどいものになると「ケーキだとかじってみたら、食品サンプルだった」なんて場合もある。手に取り、口を開き、よく噛む。舌でじっくりと味わい、ゴクンと飲み込む。そして、翌日の体重と肌の調子をチェックする。自分の身で確かめるまで、私は判断しない。
親しい友人や著名人の評価は信用されやすい。だが、自分とまったく同じ感覚の人はこの世にはいない。特に、人の評価は要注意だ。気のいい友人が「とても素晴らしい方だよ」と紹介した人がとんでもない詐欺師だったこともあった。
本音の評価だったとしても正しいとは限らない。だが、自分の評価だけだと物事をみる視点は広がらない。バランスをとるのが難しいと思う毎日だ。
他者の眼は利用したい。
だが、判断をゆだねてはならない。
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