世の中は無駄だらけ
2019年7月17日 自宅
父は毎年、宝くじを何回か購入する。いつも連番10枚、当選金額は300円が基本だ。宝くじを見かける度に当選確率が頭をよぎってしまう。そんな私が身銭を切って購入する日はないだろう。だが、父の宝くじ購入を止める気もない。楽しそうだからだ。父が稼いだお金をどう使うかは、父の自由だ。
「健康にいい食事、悪い食事」
「寿命100年、元気な運動法」
「老後のための投資法」
物事のいい、悪いを語る情報が飛び交っている。参考にするのはありだが、コンパス代わりにするのはオススメできない。すべての人にピッタリ当てはまるモノなんてないからだ。
甘いお菓子、お酒、ギャンブルなど、世の中に不健康だと言われるものは数多くある。どれも適量ならば良い効果がある。最も例にあがるのはストレス発散だ。大好きなものを食べ、お酒で酔い、ギャンブルを楽しむ。それで明日を元気に過ごせるならば素晴らしい行為だ。生活が破滅するほどのめり込むなら、話は別だが。
健康的なモノだって、過ぎれば問題だらけになる。運動のやり過ぎや糖質やタンパク質が少な過ぎて病院に運ばれる人は数え切れない。あまり報道されることはないが、死亡する人だっている。あまりに健康、健康とこだわり過ぎて家族に嫌われ、破綻する家庭もある。
お金の使い道も正しいモノばかりじゃ息が詰まる。効率的なことをするのが趣味のようなタイプならいいが、ほとんどの人は非効率なことが大好きだ。私の人生の柱である本やゲームだって、人によっては無駄でしかない。生活の必需品ではないものにお金を使うムダヅカイの権化にしか見えないだろう。
無駄か、無駄でないか。その判断基準は人それぞれだ。誰かにとって大事なものは、誰かにとってはゴミでしかない。世の中のいい、悪いの情報は発信者の判断と思惑で流れてきたモノだ。当然、意見はバラバラだ。そんな曖昧なものを当てにしても振り回されるだけだ。あくまで情報は参考にするもので、ものさしにするものではない。
芸術は無駄の結晶だ。
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