歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったり生きる』

『病院スクランブル』 第52回 決断2秒

 

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第52回 決断2秒

 

2019年3月6日 神社への道

 

今日はいいい天気だ

ありがたい

 

久しぶりに杖なしで歩くのに、カサをさしては辛い。風が強ければ、最悪だ。ふっ飛ばされる自信しかない。ヨロヨロで壁にぶつかるか、ズルっと地面に転ぶかの未来しか見えない。杖があるときだって、困った。雨だと、杖の底が滑るのだ。力を入れ間違えた瞬間に、ツルッと浮き上がる。

 

コンビニや大手スーパーのツルツルの床は、アイススケート場に等しい。雨の日は、絶対に入らなかった。道路だって、安全じゃない。ゴミ、ビニールゴミと雨のコンビは最恐だ。雨の日じゃなくても、引っかかって危ないのに、雨で滑りやすさが追加される。闇の衣をまとったゾーマである。光の玉である、太陽を待つばかりである。



杖を使うようになってから、段差の辛さに気づいた。道に落ちている、ゴミの恐ろしさを知った。水にぬれた床の恐ろしさに震えた。

 

同じ立場にならないと

わからない

 

それが、身にしみた



だから私は、常に小さなビニル袋を持ち歩いている。杖で歩くのに邪魔になりそうな、滑りやすく、引っかかりやすいゴミを拾うためだ。拾って、ポンだ。私はまだいい。足も腰も痛いが、動かせる。危険物を避けられる。だが、眼が見えない人には危険すぎる。ゴミがあっても、見えないので気づかない。大怪我をする光景が、クッキリ思い浮かぶ。

 

「なんでこの人、ゴミ拾ってるんだろう」

 

変な顔をされることも多い。気にならない、と言ったらウソになる。仕方がないじゃないか。『自分が見ないフリをしたせいで、誰かが怪我をした』後悔を、絶対に引きずる。その未来を避けるためなら「おかしい人だ」と思われるぐらい、安いものである。つまりは、ただの自己満足だ。

 

私の判断基準は、ハッキリしている。

 

「好き」

「やりたい」

「後悔したくない」

 

これだけである。おかげで、料理のメニュー決めも2秒である。ほぼ直感で決めている。考えるのは、決断した後だ。不思議なことに、何日も考えた決断よりも、直感を元に、直感で選んだ決断の方が当たる。テストの4択問題と同じである。最初に正解と思った回答が、だいたい正しい。訂正した回答は、ほとんど外れる。

 

今日、杖なしで歩くと決めたのも、1時間前である。目が覚めた瞬間に、決めた。残り59分58秒は、準備と計画だ。

階段を降りた為、ちょっと足腰が痛いが、杖なしで歩けている。100m先に、神社の鳥居が見えている。

 

直感に従って、よかった

 道のゴミを拾いながら、思った

 

 

大富豪からの手紙

大富豪からの手紙

 

 




 

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