『病院スクランブル』 学生時代の経験は、いつでも
2019年3月28日 電車の中
窓ガラスから、夕日が差し込んでいる。自宅から1時間ほどの友人宅へ、向かう最中だ。女性だけの集まりで、食べるだけで元気になるお菓子を、みんなで作る予定である。学生時代は休みがちで、ひとりで作ったことはあっても集団で作った経験はない。成人してからも、この年まで女子会にすら混じったことはなかった。私にとっては、画面の中にある架空の世界だった。参加しているだけで、夢のような心地だ。
いろんな事情であきらめるしかなく、うらやましく思った経験がいくつもある。だが人生とは面白いものだ。まったく予想もしなかったタイミングで、ステキな体験がプレゼントされる。そのプレゼントを「ありがとう」と受け取るか、「もう大人だから」と受け取らないかは、自分次第である。
私は、お菓子作りは得意ではない。参加するのも、100人の前でスピーチをするより勇気が必要だった。けれども友人が「うまくなくてもいいよ」と、優しく誘ってくれたので甘えた。
年齢はあきらめる理由にならない。やりたいなら、やればいい。失敗したとしても、「やってみればよかった」と後悔するよりは、よっぽどいい。
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