『死ぬ気』で頑張るタイミング
2019年8月7日 自宅
「頑張れ」
この言葉を私はあまり使わない。”頑張れ”には『もっとできるだろう』という意味も含まれている。限界寸前まで頑張っている人にとっては、崖へ突き落とす言葉になりかねない。だから”頑張れ”はあまり使わない。代わりに「頑張っているね」を使う。『あなたが努力していることに気づいています』との気持ちを込めて伝える。これで問題になることはまずない。少しの違いが大違い、言葉の難しさだ。
「死ぬ気になってやれ」
こう言われても、いつもそんなに頑張れない。もし常に頑張っていたら、どこかで気力か体力が尽きて倒れる。けれども、状況によっては死ぬ気で頑張らないとマズイ場合もある。
死にそうな時
言葉遊びのようだが、ここで死ぬ気で頑張らないと命がない。例えば高所から落ちそうで捕まっている時に「疲れる前に手を離そう」なんて選べない。救助が来るまで頑張るか、自力で這い上がるしかない。
重大なトラブルに巻き込まれた時
1室に押し込められ、複数の人に悪質な契約を迫られていたとする。こんな時に「とりあえず逃げるためにサインしよう」と安易に行動したら、状況によっては人生が詰む。なんとか記入せずに済むよう交渉したり、あとで脅されたと証明できる証拠を作るなど頭を振り絞って考える。
期限が決まっている時
会社と会社の契約で、期限までに納品できないと違約金が1億円だったとする。「間に合いそうにないから先方に頭を下げればいい」なんて都合のいい話はない。意地でも期限までに揃えなければ倒産の危機だ。
他にも色々なパターンがあるが、死ぬ気で頑張るときの特徴はふたつだ。
『しっかり準備していれば、避けられる可能性が高い』
『日常の出来事ではない』
死ぬ気で頑張った後は、たいてい心身ともに大きく負担がかかっている。あまりに頻繁だと、治らないくらい体も心もボロボロになる。それを防ぐためには、無茶をしなくてもいいように時間に余裕のあるスケジュールする。危険を避けるために情報収集するなど日頃の備えが必要だ。
死ぬ気で頑張ると心身は鍛えられるが、その代償も大きい。ハッキリ言って割に合わない。コツコツ継続が成長の仕方としては最もオススメだ。健康を引き換えにしてまで成長する必要はない。
死ぬ気で頑張るが口癖の人は
実際にはそれほど頑張っていない。
死ぬ気が続けられるほど、人は頑丈じゃない。
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