身体に力が入らない
2020年7月6日 自宅
ダメだこりゃ。
ふとんに転がった。
あかん。どう頑張っても起き上がれない。8:17という数字は確認した。だが、どうにも身体に力が入らない。寝返りもできないまま、おそらく2時間は経過している。12時前に「いい加減、起きろ~」と家族に声をかけられたが「無理」と伝えた。痛いとか、しんどいとかは関係なく身体が動かせない。お腹もすかない。喉もかわかない。トイレにも行きたくならない。ただ、薄ぼんやりとした思考だけが漂っている。
人形状態
すべての感覚が遠くて何もかもが薄い。苦痛が遠いのは有り難い。だが、身体が動かせないのは問題しかない。ちょっとずつ動こうとしているのだが、動けたと思ったら痛みが走る。起き上がる気力を奪うのはやめてほしいものだ。痛みで意識がハッキリしてくる利点はあるが。
このままぼんやりなら痛くないよ。
そういう誘惑が聞こえてくる。何もできない代わりに苦しみもない。最近、目にするようになった言葉”セルフネグレクト”はこういう状態を言うのかもしれない。意識がハッキリすると苦痛に直面する。心身ぼろぼろの人がこの誘惑にあらがうのは厳しいだろう。
私には、楽よりも大事なものがあるのでお断りしますが。
18時までにブログ記事を書いて、
いくらかの文章を読んで、
1日1回はゲーム『刀剣乱舞』にログインする。
これらの行動だけは絶対にやめない。食べられない日も、寝れない日も、変わらない日課だ。どれほど苦痛のない世界の誘惑が激しくても、好きなものが私をこちらにとどめてくれる。可笑しなもので、こんな小さなことでも譲れないものがあれば起き上がれる。
ぼんやり誘惑は、これからも途切れないだろう。
目が覚めなくなる日までは。
この日、ふとんの外に出られたのは17時だった。
私のありふれた日常の一コマだ。
死の誘惑はあまりに甘い。
少なくとも、
今味わっている苦痛からは逃げられるのだから。
抗うすべはただひとつ、
苦痛よりも大事に思えるものを見つけることだ。
他者には、くだらないものだとしても。
自己紹介でもある記事
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