歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】暗闇を吹っ飛ばすもの

暗闇を吹っ飛ばすもの

 

2020年1月11日 自宅 

 

怠い、痛い、眠い。

 

笑うしかないほど、体調が悪かった。

この情報を目にするまでは。

 

『アニメ刀剣乱舞-花丸- 三期決定!』

 

イヨッシャァァアアアア!!!

 

一瞬で心の闇が消え去った。一秒前までの鬱々はもう欠片も見えない。頭の中は、刀剣乱舞の新作アニメ一色である。お腹の子といっしょに亡くなるかも、なんて死ぬ覚悟を決めていた。その気持ちが、意地でも観るまでは生きように切り替わった。あっ、違う。公式でへし切長谷部の軽装姿のお披露目までは死ねない。その気持ちを思い出した。

 

お気楽すぎる?

人生への真剣さが足りない?

生死の扱いが軽すぎる?

 

その通りだ。

私は煩悩だらけの生き物である。

 

熱愛している小説の新刊発表を目にすれば、冷や汗流しながらもパソコン前に座り予約に勤しむ。大好きなアニメのCDが発売されていると聞けば、熱が39度だろうと購入に赴く。へし切長谷部の刀が1年後に京都に来るとの知れば、寝たきりだろうとリハビリ1年で歩けるようになる。

 

欲望にどこまでも正直に生きている。

だからこそ、これまで何度も死の淵から戻ってきた。

 

ハッキリ言おう。

 

煩悩がない人は三途の川から戻ってこれない。手が血だらけになっても、生にしがみつく執着がないからだ。体力や運だけで乗りこえられるほど、生と死をさえぎる壁は低くない。最後に命をつなぐのは、怨念と言えるほどの心残りだ。

 

子供の将来が心配だ。

孫の結婚式に出たい。

まだ、夢を叶えていない。

 

ここで死ぬわけにはいかない。

 

綺麗ごとなんて、いざという時は無力である。世界平和のために、地球環境のために、そんな理由では頑張れない。限りなく個人的な理由で人は生に踏みとどまる。常識とか、普段の言動とか、まったく効果がない。自分でもドン引きするほど欲望まみれな理由で、生への延長チケットを手にする。

 

いい人ほど、早く逝ってしまう。

 

この言葉は真理をついていると感じる。いい人は、自分の気持ちを押し殺す人が多い。どれほど自分が欲しいモノでも、優しすぎて他人に譲ってしまう。そんな人生をずっと歩んでいたら、欲望が薄れるのも当然だ。

 

他人を踏みつけてでも自分の欲望を叶える。そこまで突き抜けたら、行きすぎだ。だが、もう少し自分を優先して生きても良いのではないか。これまで見送った人たちを想い出す度に感じてしまう。自分だけの人生なのだから。

 

煩悩は悩みの素だ。

だが、生の源でもある。

 

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