歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

引きこもりを乗りこなす方法

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引きこもりを乗りこなす方法

 

2020年4月1日 自宅

 

はじめまして、いつも読んでくださっている方はありがとうございます。うえたゆみと申します。39歳ですが、『波乱万丈×3』と言われる人生をおくってまいりました。おかげで、新型コロナウイルスの流行で味わうであろう苦難はすべて体験済みです。現在も、去年と生活がほとんど変わっておりません。

 

ぜんそく持ちの免疫系の難病患者ですからね。原因不明の症状もいくつか抱えております。新型コロナウイルスどころか、インフルエンザやはしかでも命の危機がある貧弱体質です。また、父が心臓病でペースメーカーをつけており、いつまで生きられるかわかりません。今、皆さんが感じている感情を日常のものとして生活しています。

 

また、寝たきり状態も5年ほど経験しました。引きこもりのスペシャリストと自称しております。皆さんが想像しておられる以上に、自由に動けない状態は多くの問題を引き起こします。先に多くの体験したのも何かのご縁と感じたので、これまでの人生トラブルを乗りこなした方法をお伝えします。

 

まずは、食事です。人間は多くの栄養素がないと無事に過ごせません。現在、農業をしている方や、お金の余裕がある方などは対策ができます。ですが、それ以外の方は別の対策が必要です。まずはじめに、これだけは覚えていてください。

 

『1ヶ月ぐらい、何も食べなくても人間は死なない』

 

小学生から中学生ぐらいまで、常に服に穴が開いているレベルの貧困を味わいました。雪道を穴がいくつも開いた靴で歩いた冷たさは今でも覚えております。そのときに、何回もご飯が食べられない経験をしました。記憶障害があるので、すべてを覚えていませんが少なくとも1ヶ月は超えています。しかも、ただの食事抜きではありません。

 

『原因不明の高熱(38~40度)、ぜんそくで苦しみ中』

『母は自殺未遂をするので気が抜けない』

『電気、水道がいつ止まるかわからない』

 

こんな状況でも、生き残っております。体力さえあれば、食べなくても死にません。むしろ混雑したスーパーなどで新型コロナウイルスにかかる方が危険です。

 

ハッキリ言います。水・塩・砂糖があれば、かなり長く命を保てます。栄養剤やプロテインなどがあれば余裕です。食品から栄養がとれるのがベストですが、生の野菜やお肉は日持ちがしません。そして、保存食も安くはありません。しかも、今は値段が上がっています。それぞれ思われることがあるでしょうが、非常時です。非常時は日常を無理に続けようとすると、とんでもない被害を起こします。非常時は、非常時の対応を心がけてください。

 

鉄分の不足だけでも、階段で急に意識を失って転落しそうになります。他の栄養素だと、階段を下りている最中に全身の力が抜けて冷や汗をかいたことが何度もあります。栄養素の不足は甘く考えると、一瞬で命を奪います。優先順位を間違えないでくださいね。

 

次に運動です。人間の筋肉は驚きの早さで衰えます。3日動かないだけで、筋肉は弱っていきます。2週間もベッドの上だと、歩くのすら辛くなります。1ヶ月も寝たきりだと、5分ほど座るだけでも冷や汗です。

 

これほど、衰えやすい筋肉ですが維持するのは簡単です。動けばいいだけです。しかも、いつも通りの運動を。イメージトレーニングもすれば、完璧です。動いている自分を想像するだけでも効果があった、という論文がいくつもあります。イメージトレーニングだけで筋肉を増やすことはできませんが、運動と組み合わせれば大きな効果があります。

 

大事なことは、体力を落とさないことです。体力が落ちれば、当然、免疫の働きも落ちます。しっかり食べて、運動することで身体を守ってくださいね。

 

問題はここからです。人間は太古の昔から、飢餓と戦ってきました。おかげで、栄養不足には強い身体です。一ヶ月ほど食べなくても生き残れるのは、飢餓を生き抜いた遺伝子を残してくれた先祖のおかげです。人間は身体の飢餓には強い。ですが、心の飢餓にはとても弱い生き物です。

 

生まれる前から命の危機、体育はほとんど見学、高校卒業までに学生生活半分は休み、自由に動けないのが当たり前な生き物は、引きこもりに慣れております。そんな私ですら、自由に動けない寝たきり生活はストレスがたまりました。自由に動ける方のストレスがどれほどか、想像すらできません。

 

ストレスがたまるのは、残念ながら防げません。できる対処法は2つです。ストレスのたまる量を減らすこと、たまったストレスを解消することです。

 

まず、完璧主義を捨ててください。現状を受け入れてください。どれだけ騒いでも、イライラしても、落ちこんでも、事実は変わりません。気にするだけ、ストレスのたまるスピードが早くなるだけです。欲しいものが手に入らないこと、命の危険があること、やりたいことができないこと、多くの叶わない願いがある現実を受け入れてください。

 

合言葉は『ま、いっか』

 

自分も周りも許してください。理想通り動けない自分自身を、周りを、許してください。それぞれが、それぞれの立場で、どんな時も精一杯、生きています。人生トラブル時は思い通りにいかないことだらけです。そんなときは『ま、いっか』、気持ちを切り替えて他の方法を探してください。

 

今、多くの国で離婚が急増中です。家庭内暴力など、痛ましい話がたくさん流れてきます。けれども、自宅に缶詰でもほのぼの暮らしている家庭もあります。お互いを支えあっているグループもたくさんあります。この差はなんなのでしょうか?

 

修羅場の時は本性がむき出しになります。これは、国も、組織も、個人も変わりません。余裕があるときは、いくらでも演技ができます。ですが、本当の危機が迫った時に本性を隠せる存在はいません。

 

目の前で起こっていることは隠れていた事実です。良いところも、悪いところも、むき出しになっているだけです。今の行動が、これから先の人生を決めると言ってもいいぐらいです。

 

ある意味、自分自身が試されているときです。別に、無理をする必要はありません。明るく装ったり、元気なふりをしたら、心が壊れてしまいます。リストカットしてまで笑顔を保った結果、記憶喪失になった私が保証します。自分をまず大切にしてください。『自分も大事、相手も大事』のスタンスをお忘れなく。

 

さて、ストレスを解消する方法です。これは単純です。『好き』『楽しい』『嬉しい』と感じることをするだけです。なんでも構いません。他人の意見は1ミリも参考になりません。ちなみに、私は本とゲームと映画が好きです。この3つであれば、何でも食いつきます。ちょうど今、WHOが「引きこもって、ゲームしようぜ」というキャンペーンを行っていますね。無料で提供の嵐も巻き起こっています。新たな分野を試してみるのもあり、筋トレが楽しい方は運動もできて一石二鳥ですね。『自分が楽しいと感じるか?』、これだけに集中してくださいね。

 

次にお金についてです。この不安はなかなか晴れないと思います。言えることは、絶対にあきらめないでください。国の機関やNGOをまず頼ってください。無計画な借金は破滅への一歩です。質屋に通う母を見て、つくづく実感したものです。生活のための借金は苦しみを増やすだけです。まずは専門家に相談してください。

 

ここでポイントがあります。プライドは投げ捨て、相手に丁寧な対応をしながら、『どうしてほしいか?』を強く主張してください。

 

日本という国の制度は素晴らしいのですが、要求しないともらえない国です。『貧困時代に知っていたら』と後悔した知識が山のようにあります。今は、インターネット上に親切に解説してくれるサイトがゴロゴロあります。ウソも多いですが、『これが無料でいいんですか』と頭を下げたくなるサイトもたくさんあります。ぜひ、見比べて読んでくださいね。質問に応えてくれるサイトもおすすめです。

 

知識をしっかり集めたら、次は交渉です。まず、これを心がけてください。『相手も同じ人間』だということを。よく役所の方の対応が悪いと聞きます。確かにヒドイ担当者の方もいます。ですが、問題はそこではありません。まず、自分が相手の立場を考えましたか?

 

『書類を前もって用意しておく』

『細かくお礼を言う』

『情報を隠さない』

 

役所の方たちも書類は面倒だと思っています。そして、私たちが思っている以上に自由がありません。国に災いが起こった時は、自分も、家族も捨てて対処しなければいけない。そう、決められているのが公務員です。災害対策外の部署だろうと、必要とあれば駆り出されます。家にも帰れず、役所に寝泊まりです。

 

だいたい、相手は初対面がほとんどです。必要な情報を隠されたら、支援ができません。「恥ずかしいから、これは言わないでおこう」「弱みを他人に見せたくない」、なんて事情を話さなかったら役所の方も手助けができません。正直に「助けて」と伝えましょう。

 

今でも覚えています。「おかげで助かりました。ありがとうございます」、これだけで涙ぐまれましたからね。その後、役所に行くたびに他の方まで対応が優しくて驚きました。行動は見られているものですね。

 

周りが殺気立って役所の方を困らせている、今がチャンスです。相手を思いやる対応で差をつけましょう。書類が完璧なら、笑顔すら引き出せます。これは役所以外でも通用する心がけです。『言うべきことは言う。けれども、気配りは忘れない』で交渉に挑んでくださいね。

 

最後に、生死についてです。新型コロナウイルスの最も恐ろしいのは、『症状が出なくても、感染しているだけで多くの人にうつす可能性がある』ところだと感じております。自分が気づかぬうちに殺人兵器となっているかもしれない。もし、自分が原因で大切な人が亡くなったら? そんな死よりもつらい悲劇が、世界中で起こっています。

 

母は、私との電話が最後の会話でした。電話の最中に足を滑らし、頭を打って脳内出血になり、須時間後に亡くなりました。あの、突然切れた電話の音は頭にこびりついています。

 

当時、母は大阪府で暮らしていました。私は鳥取県で暮らしている中学生でした。離婚家庭だったので、長期休みのたびに大阪府まで向かっていました。電話があったのは、久しぶりに母と過ごした2週間後でした。母の連絡先しか、知りませんでした。

 

お葬式でね。母の弟である叔父に責められましたよ。『お前が殺した』と言わんばかりに。母が普段から自分に「冷たい子」だと語っていたとも言われました。

 

私は否定しませんでした。

自分でも、殺したと感じていましたから。

 

叔父以外に、責める人は誰もいませんでした。私が母の介護をするのをずっと見てましたからね。むしろ近所の人も、知らない人も、私をかばってくれました。その優しさが嬉しくも、とても痛かったです。

 

高校時代は将棋で全国大会に出場していました。TVにも出たし、新聞記事にもなりました。その陰で、自分を責め続けました。寝れない、食べられない、リストカットも増えました。自殺未遂をされる苦しさは知っていたので、気づかれないように指を切っていました。今でも私のすべての指に傷跡が残っています。

 

「周りに迷惑になるので、自殺はできない」

「どうすれば、自然に死ねるだろうか」

 

学校で笑顔を保つ裏で、毎日、真っ暗闇を歩いていました。殺されることを期待して。鳥取県のような犯罪率が低いところでは、実現する可能性なんてないのにね。わかっていても、暗闇に向かう足は止められませんでした。誰かの代わりに死ねたら最高だと思っていました。いつも、臓器移植カードを持ち歩いていましたね。

 

高校であの子に出会わなければ、いずれ死んでいたでしょうね。家出先にもなってくれて、ずっと立ち直るまで支えてくれました。今でも、親友です。

 

こんな風に、自分が直接の原因でなくても苦しみます。私は「母を助けられなかった」という悔いを一生、抱えて生きていきます。もし、これが新型コロナウイルスの感染が原因だったら? もっと深い苦しみを味わったでしょう。こんな思いを誰にもしてほしくありません。

 

どうか、大切な人を守るために新型コロナウイルスの感染を防ぐ行動をとってください。そして、これも忘れないでください。新型コロナウイルスにかかった人を責めないでください。負の感情でいっぱいな時は、誰かを責めたくなる。原因に関わる存在が身近にあれば、攻撃したくなる。その気持ちは無理もありません。ですが、堪えてください。

 

言葉は、人を殺します。

 

私はいじめられた体験もあります。1人対50人、学年全員にイジメられました。先生も見て見ぬふりです。後頭部を殴られて、出血したこともあります。卓球のラケットで毎日のように殴られて、身体はあざだらけでしたよ。それでもね。

 

殴られたことよりも、アトピーで荒れた皮膚を「バイキン」と言われたことが、「死ね」コールををされたことが、もっとツラかったんですよ。

 

何気なく言った発言で、相手は一生苦しみ続けます。言った方は忘れても、言われた方は忘れません。たとえ行いを許して、傷ついた相手がいじめの体験をバネにできるようになったとしても、言葉で傷ついた心は完全には癒えません。古傷のように、ふとした瞬間に痛みが蘇ります。

 

人間を苦しめているのは、新型コロナウイルスです。新型コロナウイルスにかかった人ではありません。そして、不安や恐怖は自分で責任を持つものです。他人にぶつけて解消するものではありません。一時は自分の心が楽になったとしても、その行いのツケはいずれ払わされます。

 

お伝えしたいことは以上です。

どうか、無事にこの危機を乗りこえてください。

 

むすびに、とても個人的なことを語ります。

 

私は昨年11月に初めての妊娠をして、今年1月に初めての流産をしました。今でも、体調は不安定です。元々、妊娠できる可能性が限りなく低い身体です。奇跡のようで嬉しかった分、失った悲しみも深くなりました。

 

小さいころから、死に触れることが多かった人生です。自分自身を含めて、死を受け入れるのは慣れています。それでも、母の死と同じくらい苦しかったですよ。「また、置いて逝かれるのか」と涙が止まりませんでした。

 

けれどね。多くの宝物を得ました。

 

死を看取る気持ちをはじめて感じました。いつも突然死ばかりでしたからね。知った時には、すべてが終わっていました。今回は自分の体の中です、死に向かってくのを感じるのは悲しかったけれど、いっしょに居られる時間を大切にしようと毎日を過ごしました。流産の手術が決まった後に、美味しモノの食べ歩きをしましたからね。映画も観に行きました。

 

そして、自分を支えてくれる存在がいる有難さを実感しました。名前も知らない方に、何度も助けられました。友人、知人は言うまでもなく。最も支えてくれたパートナーには頭が上がりません。寝たきり時代も、今も、ずっと支えてくれています。「ありがとう」の言葉しかありません。

 

おなかの中からいなくなってしまったけれど、毎日、仏壇に手を合わせています。「あなたに出会えてうれしかった。ありがとう」と。

 

新型コロナウイルスでは、看取ることすらできません。感染の可能性があるので、死に顔を見ることもできません。ぽつんと遺骨が届られるだけです。

 

どうか、言葉を惜しまないでください。

生死の境で、思ったことはこの3つです。

 

『言えばよかった』

『やっておけばよかった』

『聞けばよかった』

 

生と死は平等なものです。年齢も、人格も、健康状態も関係ありません。二けたも死にかけている私が39歳まで生きているのに、健康だったクラスメイトがバイクの事故で19歳で亡くなりました。

 

どうか、今、感じている恐怖を忘れないでください。当たり前なんて、この世にはないんですよ。日常はちょっとしたことで崩れます。一瞬、一瞬を大切に日々を過ごしてくださいね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

追記:2020年4月4日

【ロックダウンを乗りこなす方法】の要約版

【ロックダウンの心得】画像バージョンを作りました。

https://twitter.com/yuyu_1827/status/1246163427334086657?s=20

 

ご自由にご利用ください。

 

ひとりでも多くの方が、

無事に乗りこえられることを

お祈り申し上げます。

 

追記:2020年4月7日 自宅

 

『ロックダウンを乗りこなす方法』を

『引きこもりを乗りこなす方法』に変更しました。

 

ロックダウンにならないことを

祈ってやみません。

 

追記:2020年4月8日 自宅

 

画像の修正(ことば)

 

一ヶ月は食べなくても死なない
一ヶ月ほど食べなくても死なない
 
体力は免疫力に直結
体力は免疫の働きに直結

 

追記:2020年4月9日 自宅

 

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