なぜ、毎日続けるのか?
2020年2月12日 自宅
今日も今日とて、体調が悪い。
だが、今日もことばをつづる。
流血は止まったが、子宮の内部はまだ傷ついている。そのせいか、どうにも体に力が入らない。気を抜くとすぐに意識が遠くなる。そんな状態なので、パートナーが心配して言う。「しんどいなら、寝とけ」
私の返事は「ブログ記事を書いたら寝る」である。
誰に約束しているのでもなく、毎日書くのをやめても問題はひとつもない。それなのに、なぜ文章を書き続けるのか?
好き。
落ち着く。
整理される。
文章を書いている瞬間の穏やかな時間が好きだ。モノによっては泣きながら書いているときもあるが、それでも心はまっ平である。ことばの世界にダイブする。ことば以外、何もわからなくなる。その一体感がたまらなく好きだ。ことばの世界から現実世界に戻るとき、落ち着いた心がいっしょである。体のしんどさは変わらないが、モヤモヤやイライラなどの感情がスーッと落ち着いている。心が落ち着くと頭がクリアになって、思考の整理ができるようになる。
どんなときも文章を書き続けるメインの理由だ。
だが、これだけではない。
とても切実なサブの理由がある。
文章力が下がる。
1日休むと、文章を書く力が落ちる。なかなかつながらず、つながってもブチブチとすぐに切れる。ことばの世界への接続が、電波の弱いWi-Fi回線のように不安定にしかつながらない。おかげで、文章のノリが悪い。キーボードを打つ手が止まったり、脳内イメージに当てはまる言葉が軽やかに出てこない。書き終えても、どこかしっくりとしない感覚が残る。
以前は、用事がある時などは2、3日分まとめて書くことがあった。インターネット回線が激遅で、文字すら表示できない時もまとめ書きをした。今は違う。文集力の低下に気づいてからは休みなしだ。どれほど体調が悪かろうと、用事が半日ほど入っていようと、光回線がつながらなくても、毎日書いている。ちなみに、今ではインターネットを固定回線だけには頼っていない。スマートフォンのデザリングと格安SIMも待機させている。
止めるパートナーをかわしながら、毎日文章を書き続けている。
ことばの世界が好きだから
文章力が下がるから
この2つがその理由である。どれほど家族に止められようと、手を止める気は一切ない。書く時間の短縮化は頑張るので、それで許してもらいたい。『五輪書』に書かれていた言葉、”千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする”。年に換算すると、千日は約3年で万日は約28年だ。文章を読むことは、すでに万日を達成済みである。文章を書くことも同じように達成したいものだ。
誰にも気づかれていないとしても、
自分はだませない。
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