体重が増えた、8キロも
2020年5月8日 自宅
うぎゃー
隣の家に聞こえそうな大きさで叫びそうになった。
体重が増えた、8キロも。
なぜだ、
なぜこんなになるまで気づかなかったんだ。
いいか、落ち着け自分。
わかっているだろう。
どれほど否定したくとも、現実というのは変わらない。目を逸らすほど、ひどい現実は大きくなって迫ってくる。とても、逃げ切れない。これまでの人生で身にしみているだろう。動揺しても何の意味もない。まずは現状の洗い出し、次に対策を立てることだ。ぶふーっと深呼吸した。
まずは、現状の認識である。今がわからなければ、対策の立てようがない。何年も助けてくれている、タニタの体組成計で見たくない数値を再確認する。
8キロ増、筋肉少ない、体年齢54歳
うん、これはひどい。実年齢プラス15歳、どこにもフォローの余地がない。へっぽこ体質が加速してしまった。心にグサリと追い打ちを食らったが、現状確認はまだ終わりじゃない。肝心な点がまだ未確認だ。
なぜ、体重増加に気づかなかったのか?
現時点の体重よりも大事なポイントである。最後に体重を計ったのは去年10月、体調を崩す前だ。後にわかったことだが、妊娠でめまいがひどくて立つのもツラかった。その後、どうなったか?
流産で出血多量、血がなかなか止まらず半寝たきり状態へ。
体組成計を使う余裕はない。
楽だからと、パジャマが着物になる。
下半身に締めつけがないので、体型の変化がわかりにくい。
食事は減ったが、運動量はもっと減った。
そして、失った血を補うために肉料理が増えた。
明らかにカロリーバランスが崩れている。
この3点が8キロ増の原因だと思われる。ひとことで語るならば、食っちゃ寝のだらだら生活で太ったということだ。とても単純な理由である。自分を責めたくなるが、責めても現実は1ミリも変わらない。現状認識はできたのだ。次は対策、減量計画だ。
食事制限
絶対にダイエットはするなとドクターストップ中である。血液検査の数値は栄養失調を示している。中性脂肪もコレストロール値も標準だ。
運動量の増加
部屋の中を歩くだけでふらつく。たまに転んでアザをつくる。歩かなくても、腕の力が抜けたりして身体が家具にぶつかりアザをつくる。脈拍100を超えるような運動はドクターストップ中、『日課は自力で1度は立ち上がること』と主治医に指導された。
見事な八方ふさがりだ。世にあふれるダイエットの基本をすべて否定してくる。流行の筋トレなんぞ、無理のど真ん中である。炭水化物制限は倒れるからダメだと、なぜか精神科医に初診日に釘を刺されている。体調悪化につながる行動は選べない。なんとか摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす方法はないモノか。
毎日の健康チェックの記録
頭脳労働の増加
発声練習
頭をこねくり回し、何とか思いついた。
体重8キロ増、最大の敗因はチェック不足だ。去年に健康チェックの基準を戻す。体重も含めて、毎日記録する。まずは失敗の原因をつぶす。運動は今の私には無理だ。ラジオ体操どころか、軽いストレッチも危険だ。なので、身体を使わないカロリー消費を考えた。読書や勉強ならば、私は楽しく実行できる。発声練習は、早口と英語どころかラ行も上手に発せない自分にうってつけの訓練だ。ぜんそくの発作の時などはできないが、それは仕方ないと受け入れる。減量の方針が決まった。
色々考えているうちに、体重8キロ増の精神ダメージが軽くなった。
これが一番の狙いだ。
人というのは都合の悪い現実を受け入れにくい。つい言い訳をしたり、何かに理由を押しつけたくなる。だから私は、自ら言い訳をつぶす。現実を数字などの論理で表す。そして、より良くなる対策を考える。ここまですれば、頑固な私の精神も現実を受け入れる。面白いもので、現実を受け入れてしまえば鬱々していた頃よりも心がふわりと軽くなる。人生トラブルに翻弄されてきた中で、身につけた自己コントロール法である。
さて、食事を作ってくれているパートナーに伝えなければ。体重8キロ増えたので共にダイエットをしよう、と。都合のいいことにパートナーも太めである。
身近な人を巻き込む、物事を達成するコツである。
現実は変わらない。
状況を変えたいのならば、変わるのは自分だ。
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