手続きも相手目線で
2020年6月1日 自宅
腕が痛い。
手書きの書類なんて、
この世から消滅すればいいのに。
私は線維筋痛症という身体中がなぜか痛い病気持ちである。さらに自律神経の異常で思ったように体は動かず、動かしたい意思と動いた体のズレを微調整しないといけない。とどめに横になっている時間が長いので体中の筋肉が少ない。結果、200~300字を書いただけで腕を思いっきり柱にぶつけたような痛みが走る。これでも、日々の訓練でマシになった方だ。
ブログ記事はキーボードなのでいい。だが、役所などへの提出書類は手書きが多い。公式文章なので「代わって書いてくれ」というわけにもいかない。毎回、ボロ泣きの気持ちで書類を書いている。書類1枚書くたびに休憩も必要だ。痛みを我慢して書き続けると、翌日にはひどいことになる。キーボードを打つ振動で手首がズクズク痛むなんて苦行は二度と味わいたくない。
だから、書く前に下調べをじっくりする。ただでさえ腕が痛くなるのに再提出なんて絶対にごめんだ。だいたい、役所に行くだけでその日は発熱する。ポスト投函だけで体温38度になる場合もある。ミスなんてしていられない。なので、毎回、きちんと提出書類を書き上げる。必要書類も確実に用意する。おかげで、役所の方々の対応が優しくなった。役所の中の人も、私と同じくらいミスを憎んでいるようだ。
記入ミスと書類集めミス以外で、もうひとつ気をつけていることがある。
それは提出する日時だ。
「提出の開始日に出せばいい」
「間に合えば、ギリギリでいい」
「受付時間なら、いつでもいい」
すべて、アウトである。待ち時間が長くても、役所の人の対応がぞんざいでも、気にしないなら話は別だが。ストレス少な目で手続きを完了したいなら落第点だ。
まず、開始日~3日目は人が集まりやすい。終了日直前も混みやすい。提出日を選べるならば、頭とシッポは絶対に避けたい。特に終了日は焦っている人が多く、書類間違いもい多い。最も避けたい日である。
時間も同じである。受付開始してすぐは、まだ中の人の仕事のエンジンがかかっていない。終了時間に近づくと、早く終わらせたい欲求が出てくる。特に昼休憩の前後は最悪だ。お腹がすいていれば誰だって怒りやすくなる。食後すぐは頭がボーっとしやすい。中の人もこちらと同じ人間であることを忘れてはいけない。
パートナーに言われた。
「なんで、そこまで気をつかうんだ」
違う。
私は面倒な事態が嫌いなだけだ。
役所の中の人が心身ともに充実しているタイミングならば、たとえミスをしても穏やかに対応してもらえる。疲れて、空腹で、忙しいタイミングに同じ対応を望む方が無茶である。どんな状況でも、変わらぬ対応をするのが理想ではある。けれども、人間はAIではない。心や体の影響が作業に反映してしまう。腕の痛みが強くなるほど字が乱れてくる私のように。
相手目線で動くのは優しさではない。
自分の心身のためなのだ。
それなのに、なぜか良い人と勘違いされる。
世の中は誤解だらけだ。
自分が面倒と感じているとき、
相手も同じ気持ちを味わっている。
まるで、鏡写しのように。
Amazon
自己紹介でもある記事
↓ ランキングに参加中です。