神社は歴史の証人だ
2020年6月10日 自宅
知らなかった。
自分の鈍さにあきれた。
私はなぜか神社にご縁がある。選んだわけじゃないのに、引越しをするたびに住処が神社の近くになる。特にえびす様が祀られていることが多い。今、住んでいる町にも、もちろんいらっしゃる。というより、えびす様を祀っている神社に地図上では挟まれている。
先日、この神社にあることを教わった。自分が幼少期に住んでいた町の歴史だ。10年以上、暮らしていたのに知らなかった。自分をポカポカ殴りたくなった。
きっかけは神社の隅に安置されていた石碑だ。ふと、気になった。なので、てくてく近づいて読んでみた。過去に洪水ですべてが流されたと書いてあった。
えっ?
この一帯は川だったの?
もしやと思い、近くの駅に行ってみた。予想は的中、信号機の傍らにひっそりと石碑があった。そこには川を利用して商売をしていた記録が記されていた。
幼少期にも住んでいたのに、
近くの小学校に通っていたのに、
まったく気づいていなかった。
どおりで。
去年、大雨が降った時、近くの道路で下水が逆流したわけだ。元が川なら納得である。1階に住んでいたらと思うとゾッとする。電気設備が漏電する可能性があるので、上の階でも安心とは言い切れないが。
備蓄は大目に確保しておこう。
心に誓った。
日本では、神社ほど長く残り続けている建物はない。歴史の証人のような存在だ。その敷地内には、必ずと言っていいほど歴史を記したものが設置されている。たとえ歴史に興味がなかったとしても一度は読んでおいた方がいい。高い確率で災害の記録が記されている。災害の発生が増えている現在、これほど心強い情報はない。
備えあれば憂いなしと言うが、確かな情報がなければしっかりとした準備はできない。被害を受けてから情報の間違いに気づいても遅い。被害を最小限にしたいならば、情報収集の正確さに気をつけたい。神社は、確かな情報が得られる対象のひとつだ。遺してくれた先人に感謝を。
歴史から学べないものは、
同じ過ちを何度も繰り返す。
学ぶのが先か。
命を失うのが先か。
どちらを選ぶかは、
本人の手にゆだねられている。
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