ラッキーの法則
2019年11月8日 カフェバー
「何かご希望はありますか?」
「この数字を入れてください」
スタッフさんの不思議そうな顔を覚えている。
今日は、カフェレストランで食事会だ。場所は大阪駅、方向音痴な私はいつも早めに目的地に向かう。JR大阪駅の2階から見える位置に建物あったので、目的の店には2時間前には着いた。15分ほどさまよっただけで済むなんて、今日はなんて運のいい日なんだ。
早く着いたが、問題は1ミリもない。待ち合わせの場所を探すとき、同時に2つの場所を調べる。本屋さんと喫茶店だ。だいたい移動で体力を削られている。貧弱体質をなめてはいけない。休憩なしに参加したら、翌日は高熱でダウンだ。だから、休憩場所の確認は必須事項だ。本屋さんは個人的な好みだ。
食事会のあるカフェバーがある建物の上階に、大型書店が入っている。この情報を知った瞬間に、多めにお金を財布に突っこんだ。私の勘が本との出会いを告げている。数日前に岩波新書さんが『芋づる式! 読書MAP』という読書フェアを開催しているのは知っていた。そして、訪れようとしている店舗はフェアに参加している。これで行かない選択ができるなら、活字中毒なんて名乗れない。
いいタイミングで食事会があって、運が良かった。読書フェアの為だけに電車を乗り継ぐ体力はない。食事会のあるカフェバーの入り口を確認後、いそいそとエレベーターに向かった。
今日は運がいい日だな。
欲しかった本が3冊も手に入った。家族が読みたがっていた本も入手できた。食事会に紙袋に本を詰め込んで参加するハメになったが、大したことではない。むしろ、この重さ荷物を持ち帰るのがツライ。幸せの重みだと、自分を慰めた。
今日は運がさく裂している。
参加者に本好きが多かった。狭い店内に紙袋を持ち込み荷物置き場を圧迫したのに、なぜか勉強熱心だとほめられた。ただ興味の赴くままに突っ走っているだけなのだが。普段なら、話もできない偉いさんと名刺交換ができた。なんて、今日は実りの多い日だ。
皮の入れ物に入っている名刺を眺める。
そうして、気づいた。
あぁ、今日はラッキーナンバーの日だ。
なぜか私は1と8の数字がからむと運が良い。気づいたきっかけは『刀剣乱舞』だ。最推しのへし切長谷部の番号が118だった。「まっさかー」と過去の出来事をいろいろ振り返ったら、ラッキーが1と8に集中していた。
私の誕生日は11日だ。この日、運が悪かったら母子ともに死んでいる。将棋の全国大会でベスト8になったのは1998年8月、38年間原因不明だった病気が判明したのは2018年だ。他にも例はゴロゴロでてきた。
「こじつけだ」
そうだ、こじつけだ。だが、運というのは『運がいいと思っている人』のところによってくる性質がある。運がいいと言い切ってしまえば、運がよくなる。逆に言えば、「運が悪い」といつも愚痴っている人は、実際に運が悪くなる。
私の名刺には”118”の番号を入れてある。自分が幸運であると自覚するためだ。そして、『名刺を受け取ってくれた方が幸運でありますように』という祈りも込めている。
自分が幸運でも、周りが不運の嵐だと楽しくない。それに、人は環境に影響される。周囲が不運だと、いずれ自分にも不運が寄ってくる。だから、自分のために他者の幸運も祈る。お金と同じく、運もグルグルと世の中を回っている。
運は明るいところに集まる。
だからこそ、幸運の神様はいつも微笑んでいる。
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