通院先でコロナ対策を聞く
2020年3月31日 病院
今日は精神科で受診する日だ。
主治医にどうしても聞きたいことがあった。
病気のことではない。
『ロックダウンの場合、どうすればいいですか?』
海外とまったく同じにはならないだろう。だが、外出に何らかの制限はかかりそうだ。そして、ここは入院できる精神科専門の大病院である。つまり、人の出入りが多い。ということは、感染症が広がりやすい場所である。
新型コロナウイルスに感染したら、
死亡率が明らかに高い。
私のような基礎疾患だらけにとっては、危険すぎる場所である。だが、薬は必要である。栄養剤がメインだが、市販のサプリとは濃度が違う。薬を飲まないと、ふとんから起きあがれる日数が減る。何らかの発表が政府から出される前に、病院の対応を聞きたかった。
いつもの診察後、尋ねてみた。
主治医の回答は簡潔だった。
「電話をしてください」
「診察なしで、処方箋を出します」
「処方箋は、薬局に直接送信しますね」
すごく、ホッとした。
だが、安心するのはまだ早い。
薬局が同じ対応してくれるとは限らない。いつも通り、病院でもらった処方箋をもって行きつけの薬局に向かう。処方箋とお薬手帳を差し出した後、薬剤師さんに尋ねてみた。こちらの回答も簡潔だった。
「対応は聞いています」
「病院に連絡後、直接ここに来てください」
「処方箋を確認した日に、薬をお渡しする予定です」
予定?
ツッコんで聞いてみた。
ふむふむ、納得だ。
病院から処方箋を受け取る方法は、今回がはじめてとのこと。この地域の国の担当者から、いきなり対応してくれと数日前に連絡があったらしい。薬剤師さんは、少し不安そうだった。この様子だと、病院や薬局によって対応に差がありそうだ。私が通っている病院も、薬局も、対応してくれる所だった。幸運を天に感謝した。
病院に行く回数が減る。
こんな、助かる話はない。
新型コロナウイルスに関係なく、私は病院に行った翌日は高熱を出す。それほど、体力がない。病院に行く回数を減らせるチャンスを逃す気はない。危険な場所を避けることができ、体力の温存もできる。予想した中では、最もいいパターンだ。
私の新型コロナウイルス対策は完了した。病院がどんな対応をするか? この疑問は、自分では答えが出せない。いざ、ロックダウンが宣言されたら問い合わせが殺到する。電話回線がパンクしたら、尋ねる事すら出来なくなる。そうなる前に、どうしても聞いておきたかった。2月末から、ずっと気になっていたのだ。これで、心置きなく引きこもれる。ミッション達成だ。
情報収集はトラブルが起こってからでは遅い。トラブル発生後は情報の発信量が一気に増え、あらゆる説が飛び交う。なにが本当かの判断すら難しくなる。情報収集は常に行うものだ。そして、トラブルが起こりそうな感覚をつかんだら早めに動く。必要な情報を手に入れるまで1ミリも手を抜けない。ただし、早過ぎても情報は手に入らない。トラブルが起きる寸前に聞くのが最も確実だ。
今回の場合だと、気になりだした2月末に聞いても意味が無かった。その頃は、まだ病院にも、薬局にも、国からの連絡は来ていない。感染者が増え、全国の医師会が動き出し、マスコミがロックダウンの言葉を言い出した。今、尋ねたからこそ明確な答えをもらえた。
情報収集も、大事なのはタイミングである。
早ければいいってものじゃない。
情報収集には3つの選択がある。
誰に、いつ、どのように尋ねるかだ。
ひとつでも間違うと、
必要な情報は手に入らない。
そのためには、
準備がどうしても必要だ。
準備が無ければ、
情報の正確さの判断もできない。
ゆえに、
手に入る情報の質は準備に比例する。
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