歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】AIには読む力だけでは追いつけない

AIには読む力だけでは追いつけない

 

2019年11月24日 レストラン

 

今日は、毎月恒例の法律の勉強会だ。出席者のほとんどが女性、全員が女性の時もある。女性だけのと時は、毒舌トークが繰り広げられる。これが、なかなか為になる。私の思考のブラック化は進みはしても、戻りそうにない。

 

私を除いた出席者全員にお子さんがいるので、教育の話がポツリと出ることがある。私は子供がいない。だから、現在の教育現場を知るチャンスだ。いつも、耳はスピーカー状態だ。いつ聞いても、結論は変わらない。日本の教育は問題の嵐だ。

 

よく上がるキーワードがある。AIだ。『AI v.s. 教科書が読めない子どもたち』という本が出版されてから、話題になることが多くなった。特に今日は、続刊である『AIに負けない子どもを育てる』という本が発売されたばかりだ。子供の将来への不安が噴出していた。

 

親でもない私が口を出すのは、はばかられた。

だから、聞き役に徹していた。

 

よく繰り返された言葉は、読解力だ。

 

私は、疑惑を抑えられなかった。

読む力を鍛えたぐらいで、AIと勝負になるのだろうか?

 

たぶん、人間が負ける。

読む力を身につけた程度では、勝負にはならない。

 

私は将棋や囲碁が好きだ。この2つはずいぶん前からAIがトップに立っている。日本でトップクラスの腕の持ち主でも、AIには勝てない。日本でも有数の頭脳の持ち主の読む力が弱いとは、とても思えない。

 

ならば、人間が勝てる道はどこだろう?

 

おそらく、適当さだろう。

これは、AIが身につけることはできない。

 

決まったことをサボる。これは、AIは行えない。プログラミング時に『一定期間でサボれ』という指示を出していれば、サボることはできる。けれども、指示から外れた行動はできない。

 

「サボらないなら、最高の従業員じゃないか?」

 「体調不良で欠員することもない」

「問題も起こさない」

 

「すべてAIに変えてしまおう」

 

これで大失敗をしたのが、リーマンの破綻による経済危機だ。いつもと違う状況なのに、指示通りに動いて状況を悪化させた。例えるならば、嵐が来たのに日向ぼっこを続けるようなものだ。AIに臨機応変という言葉はない。人が設定した範囲でしか動けない。設計したプログラムにない事態が起こると、途端にポンコツになる。

 

逆に人間は自由に考え、動くことができる。サボる代わりに、危険が近づけば自分の判断で逃げることもできる。いちいち細かく指示しなくても、大まかな提案で決断できる。AIには持てない、人間の強みだ。

 

読む力が要らないとは言っていない。むしろ、これからは必須の能力だと感じている。日本人とだけ暮らしていればいい。そんな時代はとっくに過ぎている。文化も、生活習慣も違う人たちと交流する。そのためには、意味を読み取る力は必要だ。だが、それだけでは弱い。自分の意思で決断する力があってこそ、AIと共存する社会で生き抜ける。たとえ、その決断がサボることだとしても。

 

効率的に動くには、感情が邪魔をする。

だが、その感情こそがAIに対抗するカギだ。 

 

AIに負けない子どもを育てる

AIに負けない子どもを育てる

  • 作者:紀子, 新井
  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 自己紹介でもある記事

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