問題が無ければ、作ればいいじゃない
2019年11月26日 自宅
探しても、探しても、ない。
書店になかったので、ネット検索したがない。
読む力を上げる情報がない。
いや、試験対策の情報ある。仕事のための情報も、本を攻略するための情報もある。だが、純粋に読む力を高める情報がない。本を1ページ開いただけで頭が痛くなるような、文章を見るのも嫌な人向けの情報が欲しいのだ。
本を100冊単位で閲覧し、ネットで検索を3時間は繰り返したが出てこない。絵本を読んでも理解できない人向けの情報がない。幼児向け? 論外だ。幼児の吸収力はスポンジのようなものだ。言葉を聞いているだけで、言語を修得する。それができるなら、この世に語学教室はあふれていない。文字嫌いな大人向けの教材が必要だ。
少なくとも、1ヶ月は調べものに時間を使った。私の活動時間は貧弱すぎて少ない。それでも、一般の本なら1ページ10秒を切る読書スピードを持っている。読み飛ばしや流し読みスキルも活用した。これだけ調べて出てこないということは、おそらく日本語で書かれたものはないのだろう。
私がたどりつけなかった可能性もある。だが、少なくとも書店で探し出せるようなものじゃない。私が欲しいのは、読む力を上げる文章で挫折する人向けの本だ。書店三軒は回って探したが、そんな本はなかった。私がこれまで出会った人たちは、小学校1年生向けの本で足踏みしている。1文、1文を、細かく解説する問題が欲しいのだ。
だいたい、最近の問題集は難易度が上がっている。理由は聞くまでもない。所得格差が広がったからだ。生活費で困る家庭に、問題集を買う余裕はない。商品はお金を払える人向けに作るものだ。これは、本も例外じゃない。だから、問題集を払える余裕がある家向けに作る。
しかし、少子化と所得格差の広がりで問題集がたくさんは売れない。だから、問題集の値段が高めでも払ってくれる人向けの問題集を作る。そう、私立に通わせる財力がある人をターゲットにする。私立の受験問題は易しくない。当然のように、塾に通わせている人が多い。結果、書店にある問題集は塾に通っていること前提のものになる。
この分析を証明するかのように、小学生向けの問題集でも、後半のページに難関学校の受験問題が掲載されていることが多い。所得格差は学力格差、貧困が代々続くのも納得できた。まったく嬉しくない結論だが。
探してもない。
なら、残る手段はひとつだ。
作る
自分が望む
問題集がないなら、作ればいい。
自分でもあきれるような発想だ。
すごく、不安になった。
だから、Twitterでアンケートをとってみた。
まったく反応が無ければ、止めよう。
教員資格どころか、大学を卒業した証明すらない。
無謀と言えば、無謀な挑戦だ。
いいね、きちゃったよ。
しかも、フォロワーさん以外からも。
高校生と海外の方までいる。
あれ、意外と需要ある?
もしかして、予想以上に困っている人いた?
日本語の文章が読めなくて。
困っている人がいるのに、
解決する存在がない。
しかも、学校の先生は気づいていない。
なぜなら、頭がいいからだ。
出来る人に、出来ない人の気持ちはわかりにくい。
『お前は活字中毒じゃないのか?』
問題はない。
私には、病人という強みがある。
しんどいときは、文章が頭に入ってこない。
その感覚を思い出せばいいだけだ。
やるか。
読む力向上クイズ【よむトレ】の製作が開始する。おそらく、開始までにトラブルが襲ってくるだろう。何かを新しく始める時は抵抗がある。これは、これまでの経験でわかっている。それでも、コツコツ続ければ、きっと大丈夫だ。不安を抱えながらも、まずは企画を形にする作業に向かった。
最初から、最後まで、成功しかない企画はない。
トラブルが少ない企画を、私は恐れる。
必ず、どこかで破滅の罠が待っているからだ。
この破滅を乗りこえるのは、トラブル解決よりも難易度が高い。
だから、私はトラブルを歓迎する。
自己紹介でもある記事
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