歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】いきなり営業は一発屋

いきなり営業は一発屋

 

2020年5月17日 自宅

 

「また来た」

 

流れるように削除した。

 

 

 ツイッターやフェイスブックを利用している。すると、定期的に営業メッセージが届く。交流がある相手からは10%未満、ほとんどが知らない相手からだ。「こんにちは」などの挨拶すらなく、「登録してくれ」「買ってくれ」「応募してくれ」トークが続く。こちらとしては、ブロックして削除一択だ。たとえ興味が惹かれる内容だとしても、挨拶をしない人に時間を使おうとは思わない。

 

元営業職としては思うところがあるが、有効な営業方法だとも思う。ネット上では数を増やすのは簡単だ。100件でも、1,000件でも、10,000件でも、手間はほとんど変わらない。ちょっと手数料を多めに払うだけで簡単に実行できる。ほとんどの人が読まずに削除しても、1%でもクリックしてくれる人がいれば商売になる。

 

 だが、この営業手法はオススメできない。

なぜならば、評判が悪すぎるからだ。

 

 この営業手法を利用する業者は悪徳業者が多い。数を打てば当たる戦法は評判の影響が少ない。結果、割高でサポートなしの商品やサービスがあふれている。詐欺でも何でも売れれば勝ち、連絡先は抹消しちゃえばいい。裁判するまでもない金額が多いところに、購入者を泣き寝入りさせる狙いが透けてみえる。

 

つまり、この営業手法を使う人は一発屋が多いのだ。いきなり押しかけて、売れてしまえば後のことは知らない。 お客さんと継続する関係を結ぶ気がない。1回こっきりの焼き畑農業もどきである。

 

おまけに、このいきなり営業で購入した人の連絡先は売られるのだ。業者内で高額で取引されている。その結果、一度でも購入してしまえば、それ以降、似たような営業メッセージが延々と届き続ける。しかも、購入前よりもメッセージが届く数も多い。インターネットが登場する前からある手口ではある。だが、連絡先が広まる範囲が過去の比ではない。

 

こういう現実が広まったので、いきなり営業する方法は警戒されるようになった。この評判は今後も変わらないだろう。消費者センターへの相談が増えすぎて、法改正も迫っているともきく。そのうち消えゆく定めだろう。

 

そう考えると、定期的に届く営業メッセージも穏やかに眺められる。

いつか消えゆく仇花と思えば、怒りも沸き上がらない。

 

クリックする気は1ミリもないが。

 

 

継続の仕組みがない商売は、

どれほど儲かっていても消え去る。

 

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