ネット環境が20年前
2020年5月18日 自宅
遅い。
すごく遅い。
インターネットの通信速度が驚きの遅さだ。光回線なのに、1ギガどころか1メガも出ていない。画像の表示どころか、文章の表示すら遅れる。この遅さはADSL回線ではなない。イニシエの接続方法、ISDN回線だ。20年前のネット環境を令和の時代に味わうことのなるとは。分割ダウンロードのソフトなんて、もはやハードディスクには残っていない。
おのれ。
新型コロナウイルスめ。
あなたが流行しなければ、
テレワークが一気に進むこともなく
回線速度がここまで遅くなることも無かったのに。
と、すべてを感染症に押しつけたくなる。だが、それはあまりに横暴だとわかっている。ネットの回線速度が遅いのは新型コロナウイルスの影響だけではない。
設備が古い。
うちの集合住宅は建物が古い。耐震工事はされているが、電話回線までは手が回っていない。電話回線が古いままなので、ネットの通信速度もあまり早くない。光回線なのに最高速度が30メガくらいだ。この遅さを解消する方法はひとつしかない。
引っ越し
だが、私にそんな体力はない。15分の外出で発熱する生き物に引っ越しという重労働は耐えられない。だから、選ぶのは環境を変える事ではない。環境に適応することだ。考えた末、いつもの結論に至った。
読書をすればいい。
私は短気だ。ただ待つことに1秒だって耐えられない。何かしていないと、手足がムズムズする。Googleクロームのタブを20くらい同時に開いて、片っ端から文章を一気読みする生き物には表示遅れはとても腹立たしい。この待ち時間があれば、記事1本は読めるのにとか計算してしまう。だからこそ、読書である。
読みながら、読めばいいのだ。
幼少期はTVのCM時間が嫌いで、アニメに挟まれるCMの間は本を読んでいた。同じように、すべてが表示されるまで本を読んでればイライラしなくて済む。30秒もあれば、軽い文章なら1ページは読める。信号の待ち時間にスマホで電子図書を読む癖がある。そんな私にとって、細切れ読みは普段の延長に過ぎない。
この方法を取り入れてから、パートナーに「八つ当たりするな」と怒られることが減った。どうやらネットの通信速度が遅くなるたびに、不機嫌オーラが背中から噴き出していたらしい。文章がからむと感情の制御がうまくできない。反省である。
ネットの通信速度が遅いのは元からだが、感染症の流行が状況を悪化させた。より遅くなり、遅くなる時間も増えた。けれども、前もって対策を打っていたので問題はなかった。ただ読書の時間が増えただけである。
現状をどうすれば快適に過ごせるか?
短気で面倒くさがりゆえにたどりついた思考法である。ひたすら我慢よりは心身に優しい。毎回、解決策がほぼ読書なのには呆れてしまう。あまり悩まなくていい利点があると自分を慰めた。
暑い時期は、薄着を楽しめばいい。
寒い時期は、厚着を楽しめばいい。
ずっと、同じ衣装じゃなくていい。
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