歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】自己洗脳型の演技にご注意を

自己洗脳型の演技にご注意を

 

2020年6月12日 自宅

 

ホントなのか、ウソなのか。

 

この場では判断できそうにない。

時間を置くか。

 

 

今年、最も目にしたグチはこれだった。

 

「あんな人とは思わなかった」

 

 人間の本性がさらけ出される修羅場を味わったことがない。そういう方々にはよぽどショックだったようだ。幼少期から慣れている私には驚きは欠片もない。むしろ、本性を見抜くチャンスとテンションが上がった。今回の世界規模のトラブルは、どう考えても長期戦だ。だからこそ、普段はわかりづらい人の素の姿をしる絶好の機会である。

 

そこそこ修羅場を乗りこえ、接客業や営業も年単位勤めていた。なので、どういう人かを見抜く能力は低くはない。ただ、見抜きづらいタイプがいる。このタイプは勘か、いくらかの期間は観察しないと本性がわからない。

 

 自己洗脳型

 

偽りを本当と思いこむタイプ、憑依型とも言える。このタイプの演技は見抜きにくい。なにせ、言葉と行動が一致しているのだ。その場ではウソを見抜くことは難しい。本人も本音だと思いこんでいるので罪悪感がまったくない。だから、ウソをつくとでる不自然さや表情のこわばりがない。私も修羅場時代によく使った。

 

この自己洗脳型には大きな弱点がある。どれほど思いこんでもウソという事実は変わらない。なので、しばらく観察するとおかしな部分がチラ見えする。そこを出発点に過去の行動を振り返ればウソだらけだと見抜くことができる。

 

けれども、この弱点を補う方法がある。ウソだけでなくホントも混ぜ込んで自己洗脳してしまえばいい。ホントの割合を多く、ウソの割合を少なく。そうすれば見向かれる確率はとてつもなく下がる。ジェフリー・アーチャー氏の『盗まれた独立宣言』の情報機関のキャラクターにヒントをもらった。おかげで、私の演技は親にもわからないレベルになった。

 

ただ、この自己洗脳型の演技はリスクが高い。思いこみの力というのはとても強い。演技している時間が長いと自分に戻れなくなる。演技した自分が本当の自分にすり替わってしまう。憑依した幽霊に体が乗っ取られるように。

 

自己洗脳型の演技はハイリスク・ハイリターンだ。自らを失う危険はあるが、おそらく最も他者を騙し切れる。個人的には、心身の消耗も激しいのであまりお勧めできない。解離性障害による記憶欠落と多重人格の原因はこれじゃないかと疑ってもいる。伝家の宝刀のようなもの、抜かずに済むのが一番だ。

 

相手の目をまっすぐに見てウソを言える人もいる。

まったく、世の中は恐ろしい。

 

私が言えるセリフではないのは自覚している。

 

 

本人が信じたウソはホントに転じる。

 

ウソだと証明されたとしても

本人にとっては、それこそが真実なのだ。

 

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 自己紹介でもある記事

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