歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】ねる・ねる・ねる

ねる・ねる・ねる

 

2020年6月18日 自宅

 

体が重い。

 

こういう時はアレに限る。

 

 

昨日、6か月ぶりに美容室に行った。ちなみに、私の髪はくせが強く雨の日はモフッとなる。はじめて訪問した日に「この髪質だと2か月に1回は整えないと」なんて言われた。その髪を6か月も放置、どれほどの惨状かは語りたくない。

 

そんな草が腰まで伸びたような惨状を落ち着いた庭園に変える、美容師さんには頭が上がらない。自分のセンスには1ミリも信用がないので、「ドライヤーで乾かすだけでOKなショートにしてください」のセリフでお任せだ。だから、美容室は一度決めたら離れない。ショートは腕の差が私のような素人にも一発でわかる。おまけに、肌がグッピーのように敏感だ。お客さんの健康にまで気づかう、腕のいい美容室にしか行けない。

 

美容室に行ったのは、夜にビデオチャットで交流会があったからだ。顔出しの会だったので、夜中に見たら幽霊と間違われそうな姿はさらせない。化粧はしない。服装は部屋着代わりの着物だ。それでも、身だしなみに気をつけないのは論外だ。

 

そうやってドタバタしたら熱が出た。徒歩30分圏内の美容室に行って、ビデオチャットで2時間しゃべった。それだけで体力が尽きるとは。我ながら、どうしようもない。

 

ウジウジしていても体は治らない。何かしようと思ったが、どうにも意識がしゃっきりしない。最新スマホが携帯電話になってしまったかのような鈍さだ。こんな状態で何をしても失敗の山を築くだけだ。ブログ記事の締め切りまで12時間もある。夕方5時まで、大人しく寝ていることにした。お供は、パートナーがくれたでっかいカエルのぬいぐるみである。

 

30代にぬいぐるみだ、と。

 

もらった時は衝撃しかなかった。だが、今では愛用品だ。このカエルさん、なんとも抱き心地が素晴らしい。抱き枕サイズで肌触りがとてもいい。腕にちょっと余るサイズのモフモフを抱え込んでいるとすごく落ち着く。視覚の暴力ではないかと悩んだ時もあったのだが。目撃したパートナーに「あんたチビで童顔・子供声、着物で体型もわからないから違和感ゼロ」と言われた。ドウイウイミダ。

 

パートナーの一言多い発言はともかく、何かに抱き着いて寝るのは体にいい。私は体調悪化のプロである。寝こまない週はない、と言い切れるほど倒れている。なので、体調悪化しているときの過ごし方も心得ている。

 

寝る!

寝る!!!

寝る!!!!!

 

身体を治すのは薬ではない。自分自身の身体だ。そして、体の治癒力を働かせるために必要なのは栄養と睡眠である。ただ、体力が落ちると眠れない。高齢になると寝る時間が短くなるのは、体力が落ちたのも大きな原因のひとつだ。私もひどい時は睡眠時間が2時間をきる。ボーっとしているのに眠れなくなる。けれども、眠らないと体力は戻らない。だから、考えた。

 

ふとんにいる時間を快適にすればいいじゃないか。

 

長く眠れないなら睡眠の質を上げる。カエルさんもその対策のひとつである。落ち着く香りを置いたり、枕やシーツを季節に合わせて変えたり、他にも対策をしている。また、どうしても眠れない時のために、横になっていても楽しめるグッズを取り揃えている。ふとんから起き上がれないなら心地よく過ごせるようにすればいい。コタツから離れない人のような発想だが、回復効果が出たので問題はない。

 

用事がたまっていると焦ってしまう。ふとんで横になっている時間が無駄に感じる。つい、無理して作業を始めてしまう。その結果はたいてい悲惨だ。ミスを連発して作業を増やしてしまったり、取り返しのつかない事態を起こす。私の髪型を野球部員のように刈り上げた美容師さんのように。

 

体調が悪い時は、まず寝ることだ。

寝ていれば、体力さえあれば回復する。

 

私のような体力底辺でさえ良くなるのだから。

 

 

睡眠を削る。

これは、命を削る行いである。

 

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