休肝日はお酒だけじゃない
2020年10月27日 自宅
お酒だけじゃないんだよ。
危険なのは。
どうにもならない体ゆえ、鎮痛剤を筆頭に色々と飲んでいる。しかも、市販薬よりも効果が高いモノばかりをだ。薬の説明には副作用がびっしりと書いてある。飲まないとさらにまずいことになるので、粛々と飲み続けている。ただ、月に一回は鎮痛剤などのキツメの薬を飲まない日を作っている。なぜか?
肝臓が心配だ。
休肝日という言葉がある。これは「お酒を飲まないことで、肝臓を休める」という日を作ることだ。週に何日かが理想だが、個人によって実施は様々だ。月単位の人もいれば、年単位の人もいる。休肝日がない人も、もちろんいる。
私は不思議に思っていた。
なんで、お酒だけなのだろう?
お酒に含まれるアルコールを分解する。これには肝臓の頑張りが必要だ。お酒を飲むのを控えれば、その分だけ肝臓の負担は減る。ここがおかしい。成分の分解で負担がかかるのはお酒だけじゃない。薬の分解だって、肝臓の働きが必要だ。付け加えると、へろへろになるほどの体力の消耗も肝臓には大きな負担だ。もっと言うと、食べ過ぎも食べ無さ過ぎもダメだ。栄養素を使いやすい形にしたり、貯えたり、配ったり、倉庫のコントロールシステムのような働きもしている。なので、栄養を摂りすぎても足りなくても肝臓にはダメージなのだ。
休肝日が
肝臓を休める日という
言葉通りの意味だとすると。
お酒だけじゃ足りない。
薬控えめ
ゆっくり休息
食事はバランスよく
これも実行しないと、お酒を控えても肝臓を休めたことにならない。「残業はしたけれど、休肝日なので飲み会は断りました。栄養のあるものをたくさん食べて寝ます」というようなコメントを見かけるとツッコミを入れたくなる。疲れ切った体に多量の栄養を夜中に投入するとか、ただの肝臓イジメでしかない。「小学校の理科の授業を覚えてますか?」と聞きたくなる。
肝臓は沈黙の臓器と言われている。内臓の中では壊れにくく、よっぽど悪くなるまで不調を感じることはない。逆に言えば、異常が出るとたいていは手遅れだ。一生、病院通いが確定する。機能がとても複雑なので人工臓器は未だ実験段階だ。すべて機械で作られた肝臓は、現在の科学技術では作成が不可能だと言われている。豚などの動物を利用したものや遺伝子による研究が進められているが。いつ実用化するかは不明と言われるほどの難行だ。肝臓が痛みという悲鳴をあげる前に、優しくするのが無難だ。
というわけで、私は鎮痛剤は多用しない。痛みもできうる限り、自力で耐える。我慢が過ぎて「もっと鎮痛剤を飲みなさい」と医師に説教されることもあるが。抜け毛がひどくなるほど我慢したのはやりすぎだったと反省はしている。それでも、鎮痛剤を控えめにするのはやめない。これ以上、異常が確定した臓器を抱えるのはごめんなのだ。
通院先が増えるのがしんどい。
日常生活がさらに面倒になる。
飲まなきゃいけない薬を増やしたくない。
そう、肝臓をいたわるのは
どこまでいっても自分のためである。
内臓を壊すのはとても簡単だが、
治すのは容易ではない。
治らないことも珍しくはない。
よく知られているのに。
壊れる前に
内臓を大事にする人は
世の中にほとんど存在しない。
自己紹介でもある記事
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