はじめての対応(病院編)
2020年4月28日 自宅
さて、今日は精神科に通院の日である。
けれども、病院に行く気はない。呼吸器も免疫もよわよわで、家族に心臓病持ちがいる。そんな生き物が、待合室がいつも満席の病院に行く。感染症が流行中の今、あまりに危険度が高すぎる。
とはいえ、薬は必要である。精神科でなぜか栄養剤と鎮痛剤をもらっている。健康な人ならなくてもいいが、私は飲まないと症状が悪化する。いくら危険だとしても、寝たきりに戻るのは嫌すぎる。
こんな状況だが、私は困っていない。
すでに下準備は終わらせている。
先月、感染症が大流行した場合の対策を聞いておいた。現在、政府から非常事態宣言が出されている。教えてもらった対応を実行するときだ。
病院に電話をかける。
受付のお姉さんに事情を説明する。
処方箋をFAXで薬局に送ってもらう。
薬局に連絡、しようと思ったら向こうから連絡があった。
薬を受け取る日時を指定する。
完了
15分ほどで終わった。通院とは違い、なんと手軽なんだ。普段もこの対応なら楽なのに。私はオンライン診療、全力賛成派である。服を着替えるのも、外を歩くのも、待合室で待つのも、身体にはダメージが大きいのだ。特に病院は感染症が流行中でなくても、細菌やウイルスが集まりやすい場所だ。私にとっては、猛獣がうろつくジャングル並みに危険である。行く回数は少ないほどいい。
それにしても、前もって対応を尋ねておいてよかった。病院の受付の方も、薬局の薬剤師さんも、『聞いてますよ』とスムーズに話が進んだ。もし、何も準備をしなかったら対応を尋ねることから始めなければならない。現在、病院への問い合わせが増えている。問い合わせるたびに、長時間待たされるのは聞かなくてもわかる。根回しをしておいてよかった。
根回しは批判によく使われる言葉だ。けれども、物事をテンポよく進めるためには根回しは必須である。根回しは言い換えれば、準備と気配りだ。相手の立場からみれば、根回しなしはトラブル扱いである。
「こちらの都合を無視して対応を求められても困る」
「もっと前に言ってくれれば」
「そうしたら、ドタバタしなくて済んだのに」
たとえ相手が笑顔で望みを叶えてくれたとしても、心の中では不満が荒れ狂っている。どれほど心が広い人でも喜ばしいとは思わない。相手目線は、信頼関係を築くためのコンパスのようなものだ。そして、相手目線ゆえの根回しは歓迎される。
責められるか、喜ばれるか。
根回しが、誰のためかで決まる。
すべての根回しが悪ではない。
気配り上手は準備上手である。
そして、準備上手は観察上手である。
観察なしに
相手の喜ぶ対応なんてできない。
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