病人の部屋は快適だ
2020年2月25日 自宅
今いる場所をグルっと見渡す。
部屋が広いとは言えない。だが、本・パソコン・ゲーム機など好きなものであふれている。エアコンや空気清浄機などの心地よい環境を保つ機械がいくつもある。体温計・血圧計・オキシメーター・体組成計などの健康診断グッズ、ルームランナーなどの室内運動グッズもきっちりある。
私の巣ごもり準備は、いつでもバッチリだ。
マスクや消毒液、使い捨て手袋のような衛生用品も備蓄があった。食品や水、トイレットペーパーなどの生活必需品も余裕がある。私には気軽に買い物に行ける体力がない。配達の方から荷物を受け取るだけでヘタばるレベルだ。なので、買い物の回数を抑えるため、保存できる期間が長い商品は多めに注文する。おかげで、モノ不足が発生してもすぐに困らない。
「年単位、引きこもっても余裕だ」
こんな風に言い切れるのは、自宅が快適だからだ。
春・秋に空気清浄機、夏・冬にエアコンが無かったら、体調を崩して救急車で運ばれる自信がある。過ごしやすい環境と十分な備蓄があるから、のほほんと過ごせる。
新型コロナウイルス対策を、私はする必要がない。何年も前から、準備が完了しているからだ。追加するとしたら、サプリと保存食の買い足しと携帯バッテリーの充電チェックの回数を増やすぐらいである。パソコン程度なら、停電しても利用できる体制もできている。なんで、ここまで準備ができているのか?
病人だからだ。
病人にとって、外出は体調悪化が決まっているイベントだ。体調悪化の期間を短くするため、外出の時間を減らそうとする。自然と家で過ごす時間が増える。長時間過ごすのに、ストレスのたまる部屋だったら心身共に調子が悪くなる。だから、快適な環境にしようと工夫を続けた。その結果、外出自粛でもまったく困らない環境が出来上がっていた。
部屋のコーディネートの雑誌が世の中にはたくさんある。これらの情報は参考になるが、マネしてもうまくいかない。別に不思議な話じゃない。人の好みはバラバラだ。家族ですら、部屋に置くものでケンカする。私も何度、論戦したことか。それなのに、誰にでも当てはまる快適な部屋があるはずもない。日々の改善の積み重ねでつくられるものだ。私の部屋が今の形になるまで、10年以上はかかっている。
『この部屋で楽しく過ごせるか?』
イエスと答えられる部屋は、自分しか作れない。 他人の意見は関係ない。自分がゆったりと過ごせるならば、どんな部屋だっていい。本があらゆるところに積み重なっていようと、ミニカーが視界いっぱいにあふれていようと、コーヒーメーカーが3台もテーブルに並んでいようと、楽しく過ごせるならば快適な部屋である。
押入れにランプと本を持ちこんで、秘密基地をつくった。
子供の頃のノリで、インテリアを決めている。
部屋は私のおもちゃ箱だ。
快適な部屋は節約になる。
時間つぶしを外に求めなくなるがゆえに。
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自己紹介でもある記事
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